このAKB49〜恋愛禁止条例〜では、オリジナルキャラクターだけでなく実在のAKB48グループのキャラクターも登場したことが話題になった。言うまでもなくこのキャラクターのオリジナルとは違うところも出てくるであろうが、この実在キャラクターがAKB49世界ではみのりや寛子たちにどのようなかかわり方を書いてみたいと思う。
まずは本体のAKB48のメンバーから。組閣やドラフトなどで他チームに移籍したメンバーもいるが、基本はAKB49に登場した場面でのメンバーで紹介しているのでご承知おきください。
1 高橋みなみ(チームAキャプテン、グループ総監督)
AKB48の1期生として立ち上げからかかわり、10周年を機に卒業を表明、そして今年4月8日、浦川みのり同様卒業生誕祭という形でAKB48を卒業する。言うまでもない「AKBの顔」であったが、AKB49世界でも間違いなくこの人の存在があったからこそ浦川みのりが活動できたといっても過言でないくらい非常に大きな存在感であった。
もともとは歌の歌い方を教わるためにみのりから接近したのだが、みのりがレコーディングをした時に歌詞が消されているのを見て愕然となったみのりが、前日のレッスンの時に高橋みなみがした「伝えたい想いが伝われば歌詞を間違えてもいい」というアドバイスを拠り所に吉永寛子への想いを伝えるつもりで歌ったのを聴いて恋心を抱いてしまう。
それ以降みのりの顔を見ると調子が狂うようになることも珍しくなくなるが、全体的なバランスをちゃんととりながらも、積極的にみのりを支援するようになる。1万円公演の最終日の時には発熱でダウンした寛子を見舞いに公演直前に脱走したみのりの話を聞いて、「今になって逃げるなんてありえない」と言って選抜メンバーに前座をやらせたり、NMB時代に生放送で自分のクビを賭けて視聴率10%を叩き出すと宣言した時も、「人間・浦川みのりを尊敬する」と全面的に擁護し、卒業公演直前にみのりが男だと分かった時こそ裏切られた思いを感じたものの、実がなぜ女装したかの理由を知ると、みのりの最後をきちんとさせてあげようと衣装で探そうとするメンバーにコートを着させたり、実が戻ってきた時には「あと2時間AKBを支えてくれ」と励まし、最後には「みのりは立派なアイドルだよ」と言ってみのりの男バレの混乱から実を守ろうとするなど、これ以上ないくらいにみのりを支えてくれていた印象が強い。
だからこそ、メンバーの総選挙の時にみのりを抑えてトップに立つという異例の展開を見せることができたのだと思う。
個人的には29巻の特装版に収録されるという「たかみなの卒業」が気になるところです。
2 前田敦子(チームAセンター、初代グループセンター*1)
AKB48の1期生。高橋みなみとともに初代グループセンターとしてグループを引っ張り、東京ドームコンサートの翌日に卒業。AKB49世界でも現実と同じように、さいたまスーパーアリーナ公演の3日目に卒業を表明、そして東京ドーム公演の翌日のAKB48劇場公演で卒業となった。
正直な気持ちを語るところがあり、第12期オーディションの時に寛子のオーディション中に「歌が聴こえなかったからオーディションが終わったのかと思った」と会場に入り、彼女に憧れていた寛子にショックを与えていたが、直後に行われたみのりのオーディションで前田の面前で「あっちゃん以外、真剣にやっている人に対してそれじゃ済まされない」と罵倒しているみのりに対して寛子がキレ、「あっちゃんに憧れてここに来れた」と語ったのを寛子が言ったのを聞いて、「さっきごめんね、ありがとう」と寛子に謝る礼節を持ち合わせている。そんな経緯がありみのりに対しては辛らつに当たることも少なくはないが、ちょくちょくはみのりの事をフォローしたりはしている。みのりが男であることはうすうす気がついていて、GEKOKU嬢の&Jewel乱入ライブの時にみのりが男であることを知るが、あえて口外しなかった。
一方で寛子のことは可愛がるところがあり、必要があって寛子がはさみで自分の髪を切って「あっちゃん、さようなら」と決別を口にした時も、自分の行きつけの美容院を紹介して「髪を切らせちゃってごめん」と謝り、自分が卒業を表明した後寛子に会った時には、寛子が自分を止めに来たのではなく、自分に対して「アイドルにしてくれてありがとうございました」と感謝の気持ちを口にしたことに対して、「こっちこそありがとう」と微笑む。実際にみのりの卒業公演の時に大島優子と会話した時、「たかみなと寛子がいるから大丈夫」と寛子に対して絶大な信頼を寄せている様子もうかがえる。
3 大島優子(チームKセンター&キャプテン、第2代グループセンター)
AKB48の2期生。もともと子役時代からの実績がある*2。実際には2013年の紅白歌合戦の時に卒業を表明し、2014年の6月9日に卒業する*3が、AKB49世界では2013年の第32thシングル選抜総選挙の結果、8位吉永寛子の得票と9位浦川みのりの得票の合計が自分の得票を上回ったことを理由に1週間後に卒業と表明し、1年前倒しで卒業する。
気さくな性格をしていて、みのりの能力を買ってはいる。しかし前田敦子の卒業の後自分がグループのセンターになると、将来のセンターになると感じたみのりや寛子に対して厳しい態度で臨むようになる。ただ自分が卒業と言う段になって、前に卒業を表明していたみのりに「まだ卒業をするには早い」とばかりにどんどんみのりや寛子に仕事を回して露出を増やすようにしてあげたりしていた。
少なくてもAKBのメンバーの中では唯一みのりが男であることを知らないと思われる。
4 渡辺麻友(チームBセンター→チームAセンター)
AKB48の3期生。当時の1〜3期生で編成された3チームのセンターの中で唯一現役のメンバー。
もともと男装趣味があるところがあるが、そのためかみのりが男であるという疑惑を抱いていた。そして1回はみのりが男であると突き止めたが、その時はみのりが近くにあった男装喫茶を指して「実は男装だ」と言ったことから「みのりお兄様」と慕うようになる。しかしその時に実の写真を撮られ、挙げ句男装喫茶のバイトでみのりの同期を呼んだものだから、実を知っている寛子にバレないかと内心冷や冷やしている。
ちなみに前田寛子卒業に伴い一旦チームAに移籍するが、その時にみのりがチームAに所属することになったため、みのりと一緒に公演ができることを喜んでいた。一方で岡部愛には辛辣で、第32thシングル選抜総選挙の立候補の際に見た古巣のチームB公演を見て、「こんなのはチームBじゃない」と厳しい口調で語る。
5 指原莉乃(チームB→チームA→HKT)
AKBの5期研究生。ヘタレキャラで土下座が得意。スキャンダルがもとで秋元康からHKTへの左遷を命じられ、その後HKT支配人に就任する。
しかし、第32thシングル選抜総選挙で1位を獲得してブームにもなった「恋するフォーチュンクッキー」のセンターになったにもかかわらず、話の都合上みのりと寛子のWセンター曲「ハニー・ミルク・ラテ」に差し替えられた上、HKTシリーズではみのりや寛子、莉空が参加した『HKT48 九州7県ツアー 〜可愛い子には旅をさせよ〜』*4前にはHKTに移籍しているにもかかわらず存在を抹殺されるなど、不遇な存在と化している。
他にもいるけど、一旦ここで止めます。続きは後日。