アンコール最後の「桜の花びらたち」が終わり、ステージを笑顔で去る『浦川みのり』。
舞台袖に戻った瞬間、高橋みなみが『浦川みのり』に抱きついて、泣きながら、
「『怖い』の我慢して、よく『笑った』!!やっぱりお前は『アイドル』だよ！この先何があっても！」
と『浦川みのり』を讃える。
その『浦川みのり』も涙を流す。
舞台裏では「テレビ・ネットの中継終わりました」との報告を受けた戸賀崎が指令を出し、今まで卒業生誕祭をしていたステージにスクリーンが降ろされる。『浦川みのり』はステージに背を背け、逆に吉永寛子をはじめとする12期のメンバーたちは『その時』に備えて真剣な眼差しになる。
次の瞬間、まるで荒波が来るのに備えるかのように…
週刊宝春編集部では、自分達の意向に逆らった実を全面的に制裁する準備を整えていた。
それに対して、あちこちの芸能プロダクションから、週刊宝春からの企画引き上げを相次いで伝えてくる。
何が起こったかが分からない編集部にアフロディーテが乱入し、浦川みのりに関する全記事の差し止めと、編集部や印刷所の全職員への徹底的箝口を要請する。
それに対し阿部が抵抗するが、「知ったことじゃない」と一蹴される。
さすがに世界のアフロディーテを敵に回した２人は真っ青な表情になる。
それはアフロディーテこと岡部蘭とその娘の愛を会わせてくれた実への恩であった。
しかしアフロディーテの踏ん張りを裏切るかのように、AKB劇場では実の要請に応じる形で話が進んでいた。
スクリーンに卒業公演の服装を着たまま、カツラを持った男が現れる。
「劇場にお越しの皆さん、もう少しだけ…大切なお話があります。
オレは浦山実、…いえ、AKB48『浦川みのり』です」
とうとうAKB48を揺るがす大スキャンダルが当の本人の口から暴露されました。
その事実に唖然とするファン、そしてその中核にいた奥平先生も唖然となる。
ファンにしてみればまさに『浦川みのり』を応援していた事を裏切られた瞬間で、わざとテレビやネットを切った瞬間にやった事とはいえ、AKB48に対する逆風、或いは荒波は非常に大きいものだと思います。
恐らく公演後に週刊宝春でバラされていたら、本当にAKB48はボロボロになると思いました。
でも有難いことに、AKB48は卒業公演直前にその事実を知って混乱はしたものの、同期の水野春子と寛子、そして高橋みなみの言葉で沈静化に成功し、残された手紙で浦山実がみのりに女装した理由を知ると、やはり『浦川みのり』として卒業させてあげたいと寛子を筆頭にみんなでみのりを探し回ったわけです。
この時点で、AKB48としては「浦川みのりが男だとバレても、さすがに続かせるのは無理にしても、実を全面的に守る」覚悟は出来たと思うのです。
後はこの激震で起きた荒波を防ぎ切る事が出来るか、そこが残り２回のポイントになると思います。
最近AKB49を見ていると、ホント泣けてくることが多くて困るな、と感じます。
今回も『浦川みのり』が退場した直後、実に抱きついて号泣しながら『浦川みのり』を演じきったことを讃えたたかみなさんにホロッとしました。
そういえば前回も化粧台に座る実にカツラをかぶせながら、「戻ってきてくれてありがとう。あと２時間だけ一緒にＡＫＢ背負ってくれ」と優しく声をかけるたかみなさんにホロッとしてました。
やはりたかみなさんには弱いですねw
もちろん実の同級生でみのりの相棒でもあった寛子には及ばないものの、寛子以外のメンバーでは絶対的にみのりを信用していた一人だったからこそ、みのりが男だったと分かった直後こそやり場のない怒りに震えていたものの、事情が分かればむしろ『みのり』を全面的に信用して、みんながみのりを探そうとする時に戸賀崎に呼ばれた時には『みのりのいない公演なんて意味がない』とばかりに睨み返して戸賀崎に「あの大バカ野郎を絶対連れ戻してこい！」と指令させ、逆に公演の服装のまま探そうとするメンバーに「みのりを信じるなら衣装濡らすな！」とコートを着させる配慮を見せる、そんな人なんですよね。
だからこそ、ステージを降りた時のたかみなさんの反応につながっているのだろうなと。みのりがあえて暴露の道を選んだことで、この後間違いなく起こるであろう荒波からＡＫＢを代表して絶対にみのりを、実を守る、という意思を感じさせる。
一方で寛子はここではあえて「戦闘態勢」に入っている。もちろん他のメンバーも戦闘態勢に入っているが、「浦川みのり」と「浦山実」の両方を唯一知っているメンバーとして、「誰であろうとみのりを悪くなんて言わせない」覚悟でこの後の荒波に臨むのだろうと思います。
あるサイトでは次は「フラゲ」ではないかと思っていたようですが、ここでは「桜の花びらたち」で正解だろうと思います。
おそらくこの話のポイントはこの曲にある
「桜の花びらが散っても、一緒に過ごした日々を忘れない」
という歌詞*1であろうかと。
『浦川みのり』という花が散っても、『みのり』は自分を応援してくれたファンを忘れはしない。そして自分と一緒にＡＫＢグループで闘った仲間も忘れないし、メンバーたちも『浦川みのり』と一緒に頑張ったことを忘れない、そういう決意を伝えているのではないかなと思いました。
最後になりますが、ここではみのりを支えているたかみなさんこと高橋みなみさんもとうとう卒業することになります。しかも卒業公演は４月８日、つまり高橋みなみさんの25歳の誕生日に当たり、まさに今回の『浦川みのり』と同じ卒業生誕祭となることが決まっています。
さすがにそこでこのネタはナシにしましょうね（笑）
