正直に言ってしまうと、今回の展開、あまりにも右斜め上な展開で、私も読んだ時には「ナニこれ??」的な感想でした。
でもこういう展開も、可能性としてはアリだとは思いますが…
でもあまりにも実が可哀想過ぎる…
卒業生誕祭の翌日、実はラウルから、彼とアフロディーテが週刊宝春に強力な圧力をかけて、みのりの男バレを防いだことを知らされる。
しかし実はもう関係ない、4年間ファンを騙してきた事は事実だし、ステージに立つ時から責任は取ると決めていた、とラウルに語る。
実はもう思い残したことはない、そう考え、交番に向かった。
実は敢えて、『浦川みのり』は自分の変装で、本当は男であると告白すると宣言、それはさすがに危険すぎる、と戸賀崎の配慮でビデオ収録に切り替え、それを公演後流したのだ。
しかし警察に事情を説明しても、警察は何の事だかわからないとばかりに話を聞いてもらえず、また秋葉原の街を歩いても自分の事を気にも留めない様子に違和感を感じていた。
ニュースにも載っていない、2ちゃんもチェックしているというみのりファンの女性に聞いても知らないと言われる始末。
実はその事実に愕然とし、激しく泣き出す。
実(じつ)は『浦川みのり』が男であるという事実は、結局堅く漏れることはなかったのだ。
『浦川みのり』が男だと分かった瞬間、当然のように騒然とした雰囲気になった。
スタッフに詰め寄る、他のファンに八つ当たりをするという事が起き、外のヤツに電話で知らせようとするファンも出てくるが、あまりにも異常な状態に手が震えてボタンが押せない。
そうしているうちに、ステージの前に一人のファンが立ちはだかる。
その人は奥平先生、みのりの大のファンであった。
奥平先生は殺気立ったファンにこう語り出す。
「『浦川みのり』はここにいた!
劇場にいた! ステージに立っていた!
楽しくはなかったか!? 小さな悩み事など忘れてしまったんじゃないか!?
それは彼女の正体が何であろうと、『ファンを幸せにしたい!!』 その気持ちに嘘がなかったからだ!!
不幸になった者はいるか!? 今の2時間に後悔のある者は拡散でも何でもすればいい!!
少なくとも私は彼女から『幸せ』しかもらっていない!!」
そして、劇場にいた250人のファンは、『浦川みのり』が男だと確かに目撃しながら、誰ひとり世間に口外しなかったのだ。
実にとって不運だったのは、この告白で、吉永寛子以外*1に『浦川みのり=浦山実』の事実*2を知った人がもう一人出てしまった事であった。
浦山実の名前が出た瞬間、奥平先生には吉永寛子と一緒に大量の補習とともに卒業させた同級生を思い出したのだろう。
つまり、『浦川みのり』も元を正せば、自分の教え子であったのだ。
自分を熱狂させたメンバーが自分の教え子であると分かった瞬間、奥平先生も必死に実を守らなければいけない、そう感じたのだろうと思います。
それが最終的に実の想いを壊す原因になるとも気づかずに…
でもこれで最終話の展開は全く読めなくなったと思います。
AKBグループの関係者は、もう浦川みのりは浦山実の女装であることを知っている上に卒業させてしまったので関係ない顔をするだろうし、吉永寛子とのホットラインも、浦川みのり、浦山実ともに実質的に切れてしまった形になってしまいました。
また実自身も、結果的に自分の想いを踏みにじられ、裏切られた思いで生きていく事になります。
そして4ヶ月後、どういう事が起こるのだろうか…
気になるのは、これだけの事になっているにも拘わらず、AKBのメンバーが誰も出ていないこと。
そして4ヶ月後というと、高橋みなみの誕生日があること。
さらに言えば、現実では高橋みなみは今年『浦川みのり』同様に卒業生誕祭を行うこと(笑)
サプライズ好きのAKBの事だから、高橋みなみの卒業を機に、浦山実を第2代総監督*3に就任させる、というプランもあるかも、ですね…
まぁ実を救うとすればそれしかないような気がしますけどね…