気がつくと前回書いた時から3ヶ月近く経ちますね。まあ色々とありましたが、コロナにはかからないで今を過ごしています。その代わり熱中症と糖尿病が酷く、しばらくバッタリ倒れて動けない時も最近はありました。
正直前回書いた時にはコロナも収まってくれているかな、という感覚でしたが、いざ6月に解除となった後は、夏にかけて感染者が増加の一途をたどっています。それでもGoToトラベルキャンペーンは撤回しない、挙げ句、改めて布マスクを配布するとか、政府も本当に情けないことしか言えないのかな、と呆れてものが言えません。
そんな中で、今回はいくつかのイベントなどについてのお話をします。
7月25日に行われる予定だったサンフレッチェ広島対名古屋グランパス戦が、宮原選手の感染をきっかけに複数の選手スタッフに陽性反応が出たため初めてのコロナ感染による中止が行われてから、いくつかの案件が発生しました。
8月1日、サガン鳥栖で発熱者が発生し、PCR検査を受ける旨の報告を受けた主催のFC東京がJリーグに確認したところ、中止にはしないということで、長谷川監督が「負けた言い訳にしかならない」と言いながらこの舞台裏を暴露しました。その後鳥栖は金監督を始め10人の感染者を出してしまったが、可能性としてこのとき発熱した選手がきっかけだった可能性も否定はできない。*1
翌8月2日には、アビスパ福岡の前選手が陽性濃厚との連絡が入り、この時点で濃厚接触者の特定が難しいことから、Jリーグは大宮アルディージャ対アビスパ福岡の試合を中止、既に観客を入れていた大宮アルディージャも事情を説明して観客を帰らせました。
8月13日、宇和島市総合体育館で行う予定だった新日本プロレスは、選手の1人が開催3時間前に発熱したため、協議の結果開催直前に中止を決定しました。
海外ブラジルの話ですが、現地時間8月9日、ゴイアスが10人の感染者を出しながらも、何とかして試合を成立させようと、ユースチームからの引き上げを図ったり、それが無理とわかるとサンパウロの不戦勝とならないように手続きをしてからサンパウロに試合順延を告げ、サンパウロ側はそれに対してゴイアスを責める声明を出した。
新型コロナというのはもはや誰から誰にうつると追跡しても意味がないくらい市内感染の確率が高まっていると思います。ですから宮原選手も前選手も所属チームが感染した選手を公表したので書いているだけで、個人的には早く治って元気な姿をチームに見せてほしい、その1点ですし、皆もそう思っているでしょう。
ただこのときの対応の仕方によって、判断のよさ、悪さが現れるのだと思います。実際新日本プロレスでは開催間際の中止で拍手が出るくらい、主催者がギリギリまで考慮の上でとった判断を尊重する空気が多かったようですし、大宮も入場者を入れた後の試合中止にも、状況が状況だけにある程度仕方ないという雰囲気で帰ったみたいですが、どちらも未然の感染拡大を防ぐ観点から正解だったと思います。
一方鳥栖の方は発熱者発生が試合前日で、PCR検査はこれから受けに行く、その時点での報告なので完全に試合中止には出来なかったのでしょうけど、その後のクラスター化を考えれば、この選手が感染源になった可能性が高く、長谷川監督が試合後に嘆くのも分からないではないと思います。実際長谷川監督は、試合前のミーティングで鳥栖の選手の発熱を報告した上で、「試合をやりたくなければやらなくていい」と選手に伝えていたそうですし。
そしてゴイアスの件はもう問題外ですね。10人が陽性判定を受けているということは、残りの13人も濃厚接触者ということで試合には出られないのですが、その事を隠して不戦敗にならないように仕組んでから延期をサンパウロに報告したというのですから、これはサンパウロにしてみれば憤慨する以外のことは出来ませんよね。サンパウロは恐らくこの試合のために、普段の倍以上のお金を使ってコロナ対策を万全にしてきたのに、ホームチームがコロナ蔓延で、待たされた挙げ句試合延期なんてふざけるな、と思うのは当然です。
プロとしてこの新型コロナ禍での突然の状況変化にどう対応するか、これは非常に難しい判断になると思いますが、まずは観客や選手、スタッフの健康、命が最優先で対応する、疑わしきはやめる決断を、という「正解」を大宮と宇和島で見たように感じました。
そしてそれはアマでも同じかなと。
数日前に島根の立正大淞南高校*2で発生した大規模クラスターでは、サッカー部の対外試合の日程とかも書かれていました。
7月23日~25日 大阪(宿泊)
8月3日、4日 鳥取(日帰り)
8月4日~7日 香川(日帰り)
そして8月5日に部員が発症し始め、6日には19人が発症し、7日に味覚障害が現れたために保健所に相談したとのこと。
もちろん基本は感染者が誰かの犯人捜しはしない、というより、この規模だったらもう誰が犯人どころの話ではないと思います。ただ間違いないのは、顧問と校長は何をしていたの、ということです。
7月下旬の大阪はもう大阪でも100人程度の新規感染者が出ていて、危険だと言われ始めた頃なのに、何故そこに出向いて練習試合を行ったのか。(恐らく感染自体はここが最も可能性が高い)
そして8月5日、6日と部員に体調不良が出始めているのに、何故7日の香川の練習試合に出向いたのか。
8月6日に20人も体調不良者が出ているのに、何故学校は味覚障害が現れた7日にやっと保健所に相談したのか。
別に感染することを責めたりはしませんが、感染させる、あるいは感染を広める土壌を作ったのは間違いなく顧問であるし、その計画を承認した責任者である校長なのは間違いないわけです。
私たちは熱中症の危険の中、今年は、いや、恐らく今年「から」は新型コロナウイルスとの戦いもやっていかなければいけないと思います。新型コロナの戦いは今年で終わりということは、100%あり得ませんから。その中で、自分が、自分達がどれだけの事が出来るかを見極めながら前に進まなければいけないと思います。
そのためには、「退く勇気」も必要なのかな、と感じさせられました。