9月17日、AKB21巻が発売されました。
NMB48編のフィナーレとHKT48編のスタート、そしてその間の選抜総選挙立候補と岡部愛のチームBセンター就任と、時は目まぐるしく過ぎていきました。
そしてこの21巻をもって浦山実と吉永寛子は高校を卒業しました。
その21巻の特装版のおまけは吉永寛子2nd写真集(という名のイラスト集です)「吉永」です。
一部ではAKB49第21巻がおまけという話もありますがw
もっともおまけがメインというのはAKB商法ではごくごく普通ですしw、私も「版画つきテレカ」とか「サングラスつきテレカ」とかよく買いましたからねw
ということで2nd写真集(笑)が発売されて、大人になった吉永寛子ちゃん*1は絶好調なのですがw
翻って本編の19歳の吉永寛子ちゃんは、只今絶望のどん底に落とされています。
もともとTwitterでKurokamiというIDのファンが細かく気にかけてくれていたのですが、その優しさについ寛子ちゃんが恋に落ちていったのがきっかけでした。
最初は数日に1回程度のツイートだったのが頻度が増し、そしてHKT48ツアー最終日にKurokamiが博多駅にいるのに気付いた寛子ちゃんが博多駅に駆けつけると、そこには実の姿。
実は寛子の姿に焦ってしまうが、そこで大失態。
寛子がKurokamiにしか教えていなかった「シュシュが壊れた」という話をつい寛子にしてしまう。
この瞬間、Twitterで寛子を支えていたKurokamiと、高校の同級生で自分がAKBに入るきっかけを作ってくれた実とが一致してしまう。
もともと実には好意を寄せていた寛子だが、彼が恋焦がれていたKurokamiであると分かって、自分がアイドルであることを忘れて恋する乙女になってしまう。
そしてその姿をパパラッチされてしまったのであった。
AKBに戻った寛子だが、本人の気づかぬところに暗雲は立ち込めていた。
寛子と実が逢っている所をパパラッチした記事が秋元康のもとに届き、戸賀崎はそれを見て唖然とする。
戸賀崎にしてみれば、寛子は父親からビンタを喰らおうとしていたのを身を挺して守ったくらい娘のように大事にしていた存在。「これを知ったら吉永は辞めてしまう」と涙を流す。
そしてその記事を、「チームのぞみ」仲間で浦川みのりや寛子と一緒に国内全兼任をした有栖莉空も見てしまう。
アリスはもともと耳の病気を抱えていて、総選挙に出た後AKBを辞める予定でいたが、寛子がスキャンダルが出たら自分が自分を推せないから死ぬほど辛くなるだろうな、と話していたことを知っていた。そして自分が大好きなみのりが実の変装であることを知っていた。
だからアリスは、実が寛子とやることをやっていると言いつつも、寛子が辞めたら責任を感じてみのりもAKBを辞めてしまうと、自分がAKBに入るきっかけとなったみのりとAKBを好きになれるきっかけを作った寛子を守るために動く。
最初は父親の威光を借りて編集部に殴り込みをかけて記事差し止めを求めるが、それで動かないと知ると、自分の非行事実をでっち上げる。
まさに戸賀崎が観念して記事が出る直前に寛子を呼び出して説明しかけるが、そこで記事がアリスの非行パーティーに差し替えられていることを知る。
当然のようにアリスは活動辞退となるが、それが信じられないみのりはアリスを何とか守ろうとする。しかしみのりの前でアリスは悪態をつき、みのりは思わず「失望した」と呟く。しかしそこでアリスの受診票を拾い、その病院で偶然会った寛子とアリスが耳が聞こえなくなっていることを知る。
その後寛子はK公演に出るが、その後戸賀崎から改めて寛子のスキャンダルが記事になっていたことを知らされる。
寛子はその瞬間、すべてを理解して泣き崩れてしまう。そして、寛子を断罪する形になった戸賀崎も涙を流す。
すべては自分がアイドルとして許されないことをしたのがきっかけ。言い訳のしようがない事実。
そしてそれ以上に、自分のスキャンダルをなかったことにしようとした、妹のように可愛がっていたアリスを潰させてしまったこと。
もはや寛子は自分自身ですら信じられない暗い闇の中に叩き込まれてしまう。
しかしこの時点でみのりは寛子に対してアクションを起こしていない。
みのりは寛子のスキャンダルを知らないわけではなかった。むしろ実として、つまり寛子のスキャンダルの当事者として、秋元康から記事を見せられていたのであった。
そしてそれがアリスの非行でっち上げで葬り去られていたことも。
みのりはこの時点では寛子も傷ついているだろうことは予想していた。それでも放置してまずはアリスの方を治しにかかっていた。
それはみのりが、アリスが自分を守ってくれたのに、芝居をしていたとはいえアリスを傷つけてしまったという事実があるからだが、もしかしたら真面目に考える寛子がアリスが自分をかばって潰れたことで、アリスを治さないまま寛子を治したとしても、寛子は完全に立ち直れない、そう直感していたかもしれない。
みのりは徹夜を繰り返しながら、まずはアリスの生誕祭を開催しようとする。生誕祭当日アメリカに発つ予定だったが、アリスの気持ちを察した父親の機転でアリスはAKB劇場に戻る。最初は観客のいない舞台で悲嘆にくれるが、観客として入ってきたAKBのメンバーに支えられる形で生誕祭がおこなわれることになった。
言うまでもなく、これはみのりの尽力であった。みのりは事実を知ってから、アリスの生誕祭を研究生チームで開催することを提案し、高橋みなみと大島優子に相談して開催を取り付けていたのだった。
今後はこんな感じになるのかな、と感じます。
アリスの生誕祭を行う中で、アリスは寛子が会場にいないことを知り、みのりを問い詰める。
みのりは、寛子がスキャンダルだけでなく、そのあおりでアリスを潰してしまったことを責めていると言い、アリスと一緒に今度は寛子を立ち直らせようとする。
総選挙は最終的にみのりと寛子は同数で8位に入り、みのりが秋元康とした約束を果たす。
しかし、寛子はスキャンダルの事実を公表した上で、選抜辞退と研究生降格を口にする。
それを受けて、みのりも「自分が突き放したことで吉永を孤立させてしまった」として、寛子同様、秋元康とした約束を反故にした上で、選抜辞退と研究生降格を口にする。
そしてもう一度みのりと寛子は研究生として、一からやり直す、と。