「ボールルームへようこそ」が好きになったのは、もちろん熱い印象を残したからであるが、同時に様々な名言が印象に残っているからです。
今回は３巻の中で出てきた様々な名言を紹介します。
清春が目で追ってるのはフジ田くんだから
１次予選で多々良と真子の踊りを見ている雫が賀寿に言った言葉。仙石に言われた通り最初はベーシックで入った多々良だが、楽しいことを考えろと言われて替え玉で出た三笠宮杯を思い出し、急に兵藤清春と雫のカップル専用の通称「兵藤バリエーション」を踊りたくなったとバリエーションを入れる。それを見た雫が賀寿に「清春の相方だから組みたいんだよね？」と言って賀寿の反応を見てから、「この試合勝たないと」と言って冒頭の言葉を吐く。雫としてはある意味清春に振り向いてくれなくなったジェラシーを込めての発言だが、賀寿はその言葉に怒りをあらわにする。
僕は謝らないよ
２次予選のクイック・ステップで陣地取りの挙句にクラッシュして倒れた賀寿。平気な顔をして真子とのダンスを続ける多々良に対して怒りを抑えきれずに控室に戻った時に多々良にヘッドバッドをかますが、それに対して自分に悪いところはないと多々良が返した言葉。それに対して激昂した賀寿の言葉に今度は真子が反応し兄妹喧嘩になり、２度目の「つるぺた」発言にキレた真子が賀寿を殴り飛ばす。
クイック・ステップの場合は陣取り合戦が激しいのでクラッシュが少なくないが、それで踊りをやめてしまうのが悪い。それを多々良は仙石に叩き込まれているので、わざわざ賀寿に謝る必要はない、と考えている。普段はなかなか思い切ったことができないのに、こういうところの図太さも特筆すべきところであろう。
倒すべきはしずくだろ
準決勝でスタミナを使い果たした多々良に清春が「ガジュには100％勝てない」と断言したうえで、「戦う相手を間違えてるぜ」と言って冒頭のセリフを雫のいるところで吐く。
仙石はその言葉に対して「雫に何てことを言ってるんだ」と言うが、清春はこの勝負がパートナー勝負なんだから真子が雫に勝つようにするのが多々良に求められていること、と多々良にアドバイスする。
そして次の名言につながっていく。
お前はまこの「額縁」になれ（清春）
私を花にして下さい！（真子）
なります！ 額縁に（多々良）
清春はそのことを受けて多々良に「お前はまこの『額縁』になれ」と指令する。多々良はどうすれば真子が雫に勝てるかを相談する。真子は賀寿と組んでいた時は賀寿の高圧的な態度になかなか自分の意思を出すことができなかったが、多々良の相手を思う姿勢に「私を花にして下さい！」とお願いする。その言葉で多々良は自分の仕事を「真子を綺麗に咲かせること。自分はもう身の程がわかったから、真子を綺麗に咲かせるためのリードに徹する」と理解し、「額縁」とは何かを語ろうとした仙石に「分かってます」と言って「なります！ 額縁に」と宣言する。
その言葉通り、決勝のワルツソロで多々良はあえて自分を殺して真子を引き立たせるリードに徹し、真子の魅力を十分に引き出すことに成功する。
というところで名言集は終わり。で最後に３巻までの中で最高の迷言を二発w
付け焼き刃の下手くそがオナニーしてる様にしか見えんわ
多々良組と賀寿組のクラッシュに端を発した喧嘩から雫に「まこちゃんを私より上手に踊らせる気でいるんだ、見くびらないで」と言われる多々良。それに付け込まれる形で「王者のバリエーションをお前が踊ったって」と冒頭のセリフにつながる。最後は「人の振り付けなめてるんかい」ときれいに締めるのだけど、床に座り込むのでさえ嫌な顔をされるくらい品性が問われるボールルーム・ダンスで普通にその発言かいw
大丈夫ですよ、まだ片方残ってますから！
賀寿に「つるぺた」と言われてパッドをつけて予選に臨む真子。タンゴで多々良とぶつかった拍子に右の胸に入れたパッドが飛散し、それが他のプレイヤーをこけさせるもとになる。その惨状を見て真っ青になる多々良だが、そんな多々良に真子が言った言葉。左胸はまだ大きいから大丈夫ですよ、という意味で言ったのだろうけど、それ以前のお話では。
実際反則行為で失格を取られてもおかしくないように思いますけどねw
