何か正直疲れ果てて、書く気力がなくなっていますけど(苦笑)、とりあえず徒然なるままに書いていきます。
８ 赤城真子（ボールルームにようこそ！）
現在１推しの子です。
とりあえずお話を書かないとこれから説明することが分からないと思いますので。
主人公は富士田多々良（ふじた たたら）という、当時中３の男の子。
彼が同級生の花岡雫がダンスをやっていると知って、ダンスを始めたが、雫には兵藤清春という昔から組んできたリーダーがいた。
ところが、清春が足の怪我をしたと知ったプロダンサーの仙石要の指示で、突然多々良が清春の代わりにアマチュア国内トップ戦の「三笠宮杯」のステージに出てしまう。
トイレから戻ってきた清春は、多々良と雫とのワルツを見て、多々良から燕尾服を奪うと、次に出たタンゴで迫真のダンスを見せ、喝采を浴びるが、そこで完全に足の怪我が悪化して倒れてしまう。同時に、ワルツでの替え玉出場の違反を問われ、清春と雫は６ヶ月の出場停止処分を受ける。
ということで、清春が消えた雫に、雫をひと想いに想っていた赤城賀寿（あかぎ がじゅ）がカップルを組もうと画策してきたのである。
ここまで書けばもうお分かりだと思いますが、今回のヒロインの赤城真子は、その赤城賀寿の妹であり、同時に、10年間賀寿と組んできたパートナーである。ラテンではその名前を知らない人はいないほどの存在でもあるのだ。
と書くと、すごい女の子のように思われるかもしれないけど、実際には賀寿のスキルの高さに引っ張られているだけで、登場時には自分が三下り半を突きつけられ、しかも雫がカップルを組んでも良いと言ったことから、完全に賀寿から突き放されてしまった状態であった。
しかし運が良かったのは、そのそばに初心者でまだカップルを組んだことがない多々良がいて、カップルを組んだ経験のない多々良がスタッフのたまきから「真子ちゃんと組んでみたら？」と勧められたこと、そしてその中で、素人の多々良の中にあるセンスに気づいたことであった。そこで、雫が賀寿とカップルを組むと決めたところで、真子も多々良と組むと決めたのだった。
もともとの「目的」は兄の賀寿とカップルに戻ることであった。でも結論から言うと、多々良と組んだことで、真子自身が兄の賀寿との決別を意識し始めたのだろうな、という風に感じるようになったのだろうな、と。
実際賀寿から「（多々良と）固定で組んだら良かべ？」と言われたように、恐らくこの先も明らかに身長差のある賀寿と組むより、身長差の意識がなくてすむ多々良と組んだ方が良いと思われるし、天平杯の結果から言うと、真子の魅力を引き出すことに長けていたのは賀寿でなく多々良であったわけであったから、この後も組んでも良かったかもしれないが、多々良も真子も、この時はあくまでも「賀寿と雫をセパレートし、真子を賀寿に戻す」事が目的だったので、お互いに必死になって戦った。ただその中で、多々良の良さとともに、真子自身が賀寿を客観的に見ることで、色々と分かったこともあるのかもしれない。
例えば多々良のバリエーションの覚える早さがやたら早いのも、真子自身が踊った時は「頭ん中どうなってんだべか？」と驚いていたのだが、後に多々良が緋山千夏と組んだ時に千夏が「私だって覚えるのは遅くないはずなのに」と焦っていた時、「多々良さん、クイック（・ステップ）覚えた時も早かった」と自分の経験をもとに冷静に分析しているし、多々良が賀寿とぶつかって賀寿がキレたのに対し、多々良が「謝らない」と反撃した時も、悪くないのに謝っている自分に気づいて、多々良の代わりに「お兄ちゃんこそ見えてないがね？」と多々良の喧嘩を引き取ってしまう。
準決勝で自分の躍りが分かっているから（決勝なんて出られない）とミスを自分のせいにしている多々良を庇う形で「私も全然フォロー出来てなくて」と自分の悪いところもきちんと出すようになったし、決勝のソロワルツでは、最初の方こそ緊張しまくっていた多々良が、曲がかかり出すと人が変わったかのように普通に踊れるようになったのを確かめると、多々良を信じて踊り、しまいには雫以上に魅力ある躍りを踊り切る。
恐らく真子は、結果として賀寿のもとに戻ることが出来たものの、多々良のことを「素晴らしいリーダー」と明確に言えるほどの存在にまでになっていたように思える。と同時に、プライベートでも尊敬できる存在なのかなとも。だからこそ、都知事杯での多々良と千夏の躍りを見て、（多々良と）戦うのが怖い、と言って、一緒に行けるはずだった仙台の大会を棄権しようとする*1。今までとは変わった多々良と戦うのが怖くなった、そんな印象を感じます。
と同時に、恐らくは賀寿を自分が成長させられない事に憤りを感じながらも、逆に兄に合うパートナーは誰かを見定めるセンスもあると感じます。今まで10年以上カップルを組んだ賀寿に、「お兄ちゃんはさ、いつか千夏さんみたいな人と組めたら良いやねぇ」と、あえて賀寿と決別するような一言を言い放った、そういう風に感じます。
個人的には、千夏とパートナーのシャッフルをする形で、真子には多々良のところに戻ってきて欲しいなとは思います。もともと千夏と組ませたのはリーダーとしての素質を磨くことがメインであったわけで、多々良自身はフォロー力もあるわけだし、天平杯での決勝のソロワルツで証明したように、お互いの感覚を察知して臨機応変にダンスを変えるセンスもあるわけですから、リーダーのセンスが出てきた多々良と、自己主張が出来るようになった真子が組んだらもっとすごいものが出来るのだろうな、という感じがします。
ちなみに真子ちゃんの「ぷいっしゃら*2」も結構可愛いです(笑)
