美羽ちゃんが優飛ちゃんに言いました。
「鬼頭さんがうらやましい。あなたになりたかった。私も翔太が好きだから…」
その言葉を聞いた優飛ちゃん、ビックリした表情をしていました。
恐らく美羽ちゃんにとっては自分の持っている本音を全て出した言葉だったのだと思います。
そして…
それが優飛ちゃんに向けられる、最後の抵抗…
次の瞬間、「からかってみただけ」と茶化す美羽ちゃんのことが美しく、そして何故か切なく見えました。
到頭翔太くんと神尾竜一の因縁の対決が始まりました。
片やナショナルチームに選抜され、今大会の優勝候補の対抗馬と目される男。
片やダブルスでインターハイ出場を決めたとはいえ、実績はほとんどない１年生。
普通ならどちらが勝つか明らかなゲームであろう。
でも、少なくても格上の筈の竜一が翔太くんに押されっぱなしの展開、です。
あの美都さんが「決勝、翔太とやるかも」とあっさりと言ってのけるほどの状況が展開されています。
そしてその翔太くんを祈りにも似た気持ちを込めて応援している優飛ちゃん。
隣で優飛ちゃんを見ていた美羽ちゃんも、恐らく優飛ちゃんを見て観念したのでしょうね。
そして冒頭のセリフに続いていくわけです。
私自身は優飛ちゃんが好きなのですが、この場面、優飛ちゃんに一言アドバイスしてあげたくなりました。
笑顔の裏で自分の想いを封じ込めた親友の気持ちを、どこかで分かってあげて欲しいな…
と。
そして…
翔太くん圧勝の展開に、どうやら余裕ぶっこいていた竜一くんも本気モードに突入していきそうです。
このあとの展開、どうやら大荒れの展開になりそうな予感です。
でも…
やっぱり実写映画化の話、今号にはどこにも載っていませんね(^^;)
