とりあえずスタートしたこのシリーズですが、高校時代は色々なマンガを読んでいたとは思いますけど、なかなかこのキャラというのが多すぎて(笑)、自分でも整理するのが大変だったかなと(笑)
で大学時代にハマったのが次の2人でした。
自分がゲームにハマったのは、当時バイトしていたコンビニに置いてあった「セガサターン版」のときめきメモリアルの攻略本で(笑)、96年組として「ときめきメモリアル(セガサターン版)」「サクラ大戦」「ROOMMATE~井上涼子~」と揃えたわけです。そして次いでにPSにも手を出し、「トゥルー・ラブストーリ」や「NoёL」も、と。
その中で虹野沙希ちゃんと井上涼子ちゃんは当時の双璧ともいっても良かったです。他にも「トゥルー・ラブストーリ」の桂木綾音と「NoёL」の佐野倉恵壬も、ですけど、紹介が多くても仕方がないかなと。
まず虹野沙希ちゃん。ゲームでは野球部かサッカー部のマネージャーとして登場します。攻略パラメータが比較的低い上、ときめきやすいことから、ヒロインの藤崎詩織ちゃん以上に人気があったともいわれていました。
でも彼女の存在を不動にしたのは、「ドラマシリーズvol.1虹色の青春」でした。これはときめきメモリアルを「ポリスノーツ」や「メタルギアシリーズ」を製作した小島秀夫率いるKCEJが作り出したシリーズで、1作目の「虹色の青春」だけは、習作として小島秀夫さんが手掛けた作品でもあった。
そのストーリー性の秀逸さに引き込まれた、というのが正しい感覚であろうか。「ときめきメモリアル2」については本家のKCETがサブストーリーズという形でドラマシリーズを出したが、様々な事由*1で本編以上の高評価が出なかった*2こともあり、特に「虹色の青春」は今でもお気に入りの作品である。
ちなみに今は新型コロナ禍でなかなか開催できないが、例年虹野沙希ちゃんの誕生日周辺で虹野沙希ちゃんのファンのサイト管理人様が主催するオフ会に結構顔を出していたりします。そして徹夜カラオケで最後は「出会えて良かった」を歌うというエンディングも。
一方の井上涼子ちゃんは、非常に手がかかるというか…
よく「サクラ大戦」のゲームデータごと吹っ飛ばされました苦笑
元々はセガサターンの内蔵時計を利用してのリアルタイムコミュニケーションソフトとして製作されたのですが、お陰で会話が終わった後1時間は何もすることがないと(笑) ちなみにPSにも移植されましたが、その時はポケットステーション必須でした。
でも物語的には洗練されたシナリオで、最終的に3部作として完成しましたが、とても泣けるシナリオでした。恐らく声優のライブとして初めて行ったのが、井上涼子ちゃんの声優の藤野ともこさんのライブだったかなと。
この2人と、次で紹介する八重花桜梨さんのインパクトが強すぎて、しばらくはこの3人で回っていました。
ということで、ちょっと先に。
結局序でに八重花桜梨さんのお話でも。
結論からすれば、思いっきり騙されました。
初めの時のあまりにもやる気ないスタンスから、まさか3年目にそこまで化けるとは想像しませんでした。まさに撃ち落とされたというか。
もともと開発の段階で、一定量の好感度がなければ次の年を迎えられない、というシステム上の制約を乗せられていたわけで、そこをうまくストーリー仕立てにしたのがうまく行った、という感じでしたが…
ときめきメモリアル2のキャラクターグッズが、陽ノ下光と彼女とあと1人、というのも当然なのかと思うくらいに、「ときめきメモリアル2」では軟化した陽ノ下光と双璧をなす人気キャラになったと思います。
ちなみに彼女のイメージソング曲は2つのパターンがあって、1・2年の暗いイメージの曲と、3年目の明るい、でも落ち着いた感じの曲と。3年目の雰囲気って、当時はJR北海道のキハ281系*3のように、雪の中でもあっさり雪を切り裂いて飛ばしていくイメージがありました。その典型が「春のフリル」でした。
ちなみに「ときめきメモリアル2」でもっとも好きな曲は「Twilight Express」という佐倉楓子のイメージソングです。この曲は楓ちゃんの切ない気持ちが凝縮されていて、本当にすごくいい曲だなと感じました。
八重花桜梨と佐倉楓子はある意味「春」と「秋」をイメージさせる典型的なキャラクターだと感じます。厳しい冬を耐えながら3年目の「春」にきれいな花を咲かせる花桜梨さんと、仲良くなって付き合うことも出来るくらいになったにも関わらず、突然の転校で電話で話すくらいしか出来なくなった「秋」の楓ちゃん。システムを逆手にとって、このようなストーリーを組み立てたことで、システムの制約すらシナリオとして昇華できた2人の存在に改めて感じ入ったわけです。その典型が「春」の八重花桜梨を代表する「春のフリル」と、「秋」の佐倉楓子を代表する「Twilight Express」なのだろうなと。
なお八重花桜梨と佐倉楓子の成功に味をしめて、「ときめきメモリアル3」では全キャラにシナリオをあてがったのですが。
「ときめきメモリアル3」で実装した「トゥーンレンダリング」自体は初期の作品としては洗練された動きを見せて好評だったものの、あてがったシナリオがあまりにも現実的でなかったり、暗いシナリオがあまりにも深刻すぎる*4といった弊害もあって、作品的には失敗に終わった。
*1:主にはKCETがキャラクターを均等にヒロイン化させる名目で3~4人を1つの作品のヒロインにしたが、第1作は物語の構成上、事実的に2番手のヒロインとなった八重花桜梨でなく、寿美幸がメインヒロインになった、2作目はいきなり冒頭の選択肢からヒロインが決定してしまう仕様、そして3作目に至ってはドラマシリーズ屈指のドロドロ劇、と作品の流れとしてはどんどん劣悪になっていたような感じだった
*2:本編の八重花桜梨、佐倉楓子のような攻略上の制約を逆手にとったドラマ仕立てのシナリオの方が、結果的に秀逸なものになったように思われる
*3:まあJR北海道の検査体制の影響で、火を噴いて引退させられましたが
*4:「2」でも八重花桜梨を自殺させるシナリオがあったものの、流石にそれは問題があるのではと、退学後の進路を「不明」と濁している、しかし3では、犬が死んだり、悪霊と戦う、父親の容態がよくない、挙げ句は繰り返し手術を繰り返した挙げ句、最悪死ぬこともある、とか、考えたら想像以上に暗く重い話ばかり