スーパー白鳥13号運行記録3

このブログは超ぐうたらワンマン運転士の日常(もはや気が向いたら、という気もw)を書いたブログです。はてなダイアリーで公開していた運行記録2が今年の春になくなるため、新たに作成しました。2005年11月4日…「運行記録2」暫定開業/2005年11月14日…「運行記録2」本格開業/2019年1月13日「運行記録3」移行開業

不定期連載、最長片道きっぷの旅'93 vol.18

 さてここから8月に入ります。
 とりあえず第2部については8月5日に大宮に着いた時点で一旦打ち切ります。
 実際には8月2日からは自宅と旅先とを往復するパターンが多くなってくるわけですけどね…


16日目(8月1日(日))晴れ時々曇り
 平→水戸→安積永盛→宇都宮
63 平6:06→水戸7:46(620M/3→8/モハ415-5)
64 水戸9:08→常陸大子10:29(825D/2-3/キハ112-121)
65 常陸大子12:55→安積永盛15:02(331D/1-2/キハ40 2139)
66 安積永盛15:49→黒磯16:46(140M/1-3/クハ455-303)
67 黒磯17:38→宇都宮18:28(3546M/1-7/クハ115-490)
外 宇都宮19:31→西那須野20:03(「なすの1号」/7号車-7/クハ185-310)


 今日は暑くなりそうだ…
 平駅前に着いて空を見上げながら、私はそう思った。


 平6時06分発の水戸行きは、1つ仙台寄りの草野始発の列車である。415計8両編成で、5両目と最後尾の車両がロングシートであった。
 平を出る時はそれほどではなかったのだが、勿来の関を抜けて茨城県に入ると、乗りが多くなってくる。常磐工業地域の真只中を列車は通過しているので、高萩や日立といった駅でどんどん人が乗り込んでくる。気がつくとシートはほとんど埋まってしまった。7時46分、水戸到着。
 水戸からは水郡線の客となる。9時08分発の列車に乗ろうと水郡線ホームに30分前に立つが、すでに列車は停まっていて、3両編成のほとんどのボックスシートが占領されていた。東北や北海道では列車別改札が行われていることもあって、今まではそんなことはなかったのだが、それにしても発車30分前で3両編成の列車の空きボックスがないというのも珍しい。何とか2両目に空きボックスを見つけたが、ちょっとした戸惑いを感じたものだった。
 水戸を出た列車は常磐線と別れるとすぐに那賀川を渡る。那賀川はこの後、黒磯に着く直前に渡るのだが、何となく妙な感じも感じた。上菅谷で直進する常陸太田へのレールを右に分け、久慈川に沿って遡っていく。今日は夏休みの日曜日、家族連れで登山や川遊びに来た人も結構多い。野上原を出たあたりから久慈川を目にしながらの道中になるが、久慈川の河原から列車に向かって手を降る子どももいた。またあるところでは鮎釣りを楽しんでいる人もいるようだ。
 四度の滝で有名な袋田でかなりの客が降りた。結構多くの人が四度の滝を見に来たようであった。そして次はこの列車の終着の常陸大子である。


 常陸大子ではすぐの接続で郡山行きがあるのだが、30分ルールを設定している以上この列車に乗るわけには行かない。次の列車は12時55分まで2時間以上ないので、ここで自転車を借りて四度の滝に行くことにした。袋田の駅でも良かったのだが、常陸大子からでもそれほど長い時間かかるわけでもない。
 まずは水郡線を逆行する形で袋田に向かう。途中の観光やなでは時間が早かったからか、それほど人がいる様子ではなかった。国道118号線はそれほど勾配もきつくなく、私が普段乗っている自転車なら苦もなく走れるのだが、さすがに24インチのレンタサイクルではちょっと苦しい。坂を登り切ったところではすでに息が切れ、がくんとスピードが落ちた。
 袋田駅からは前にも来ている道を辿る。だいぶ暑くなっているのでシャツを脱いで前かごに入れ、ノースリーブのシャツで自転車を漕いだ。
 袋田の滝の入口に着いた。橋を渡った向こうにある店に自転車を停め、刺身こんにゃくを食べた。刺身こんにゃくは意外に白く、いかの刺身か、ふぐを分厚く切った刺身に似た感じであった。醤油に生姜を混ぜ、そのたれに刺身こんにゃくをつけて食べると結構美味しかった。
 刺身こんにゃくを食べた後は四度の滝を見に行く。100円を払って中に入ると、外の暑さが嘘のように涼しかった。観瀑台で滝を正面から眺め、その後山を登って上から滝を眺めようと思ったが、さすがに足がちょっと疲れているみたいだったし、何よりも「最長片道きっぷの旅」の最中。自分に納得させてそのまま滝を離れることにした。途中の茶屋で飲み物と田楽を貰い、カマキリを相手に遊んだ。
 帰り際に観光やなに寄ると、子ども達が楽しそうに鮎のつかみ取りをしていた。つかみ取った鮎を誇らしげに上げている子どもの多くは男の子だったが、何人か女の子もいた。


 12時55分発の郡山行きはキハ40の2両編成。水郡線では常陸大子を境にキハ110系とキハ40系を分けて使用しているようである。数年前までは全線を直通する列車があったはずだが、今は直通列車は1本もない。それにしても水郡線のキハ40はケバい塗装で、余り好きに離れない。
 この列車には30〜40人くらいの女の子が団体で乗っていた。ボックスに落ち着くと、早速おしゃべりに夢中になる。修学旅行や林間学校ってこんなノリなんだろうな、なんて感慨に耽っていた。
 彼女たちは2駅先の矢祭山で降りていった。どうやらキャンプをしに来たのだろうか。彼女たちが降りる時、「引率の先生、いらっしゃいますか?」という車掌の声が聞こえてきた。暖帯の引率をするのも大変である。
 この列車、私の乗っている列車は冷房装置があり、しっかり冷房が聞いている〜筈なのだが、どう考えても冷房が故障しているのではと思うくらい効いていない。むしろ後ろの非冷房車の方が、窓が開いて風通しがいい分涼しい気がした。
 泉郷は最近開港した福島空港の最寄り駅である。車でそれほど時間がかからないところにあるはずなのだが、影も形も見えない。
 郡山市街が右窓に現れてきた。列車はそれを無視するかのように一旦西に進路をとる。阿武隈川を渡ると新幹線のコンクリートアーチと東北本線の4本のレールがいきなりという感じであらわれる。しばらく東北本線と並走していると、次の乗換駅の安積永盛に着いた。
 余談になるが、この付近も数年後実際に住むことになった。もちろんその時はそんなことなど露にも思ってはいなかった。


 15時49分発の黒磯行きは相変わらず込んでいる。須賀川や白河で降りる人もいるのだが、恐らくは黒磯まで乗り通す人も少なくないのではないか。何しろ今は「青春18きっぷ」の使える期間である。
 最悪黒磯まで立つ覚悟を決めて座席を見渡すと、わずかに1人分のスペースがあったので、そこに座らせてもらって、そこでこのレポートの遅れの分を記入した。
 16時46分、黒磯到着。すぐの宇都宮方面への列車に乗ろうと階段を急いで駆け上がる人たちを見送りながら、私は最後にのんびりと階段を上がる。私の場合30分ルールがあるので、どちらにしても急ぐ必要がないのだ。
 改札を抜けたが、改札氏はきっぷを一瞥しただけで「はい、どうぞ」と通してくれた。きっぷには帯広、角館、北上の下車印と様似、米沢の改札スタンプがあるだけである。
 ところで、黒磯の改札を抜けた後で、私はいい情報を掴んだ。この年は栃木県でインターハイが行われているのだが、その開催を記念してフリーきっぷを発売しているのだ。栃木県内のJR線に使用当日のみ有効で、値段は1200円。西那須野〜宇都宮間を往復するよりも安い。本来なら最長片道きっぷを宇都宮まで使った後、このきっぷで西那須野を往復すれば一番理想的なのだが、2日に渡っての使用が出来ないとのことなので、とりあえず最長片道きっぷを黒磯で打ち切り、このきっぷで黒磯〜宇都宮〜西那須野と進むことにする。最長片道きっぷは黒磯〜西那須野間を乗らない形になるが、細かいことにはこだわらないことにする。但し、次の宇都宮への列車は「最長片道きっぷの旅」ではカウントすることにしている。
 17時38分発の「通勤快速」上野行きに乗る。「快速」は基本的には使用できないのだが、各駅停車列車の部分では乗車してよいことになっている。今回もその流れの乗車になっている。ただこの列車に乗っていると自然と大宮に向かっているので、ついそのまま乗り通してしまおうかという誘惑が頭に浮かんでくる。西日の右側に薄ぼんやりと浮かぶ日光連山を見ているうちに、今日の目的地の宇都宮に着いた。


 宇都宮の駅前を散策した後、今日は一旦西那須野に引き上げる。なぜ県都・宇都宮に泊まれないかというと、結局はインターハイで宇都宮中の宿が全部押さえられてしまったからなのだそうである。そうなると大宮まで行っても良さそうなのだが、逆に大宮に行くと、そこから宇都宮に戻るのが大変なのである。
 そこで東北本線沿線でいろいろ電話した結果、西那須野に宿があるというのでそこに泊まることにした次第である。それで宇都宮から特急で西那須野に引き揚げたのだった。
 この西那須野の宿も、隣の大田原市で翌2日から行われるソフトボール島根県代表のチームと同宿になったのだが、それでも宿に余裕があったようである。もっとも最初は和室を予約していたのだが、いつの間にかツインルームに変わっていた。まあ和室は女子高生の部屋にあてがったのだろうなと思う。
 とにかく旅のレポートを書きあげる必要があったため、 バイクGP500イギリスGPとF1ドイツGPを見ながら、とにかく一生懸命夜遅くまで頑張ったものである。


 最後に…
 私の今のWoody BELL'Zブログを見ていると結構女の子にHなことをさせていますが…w
 当時の私は純真でしたから(ぇ 女子高生をナンパしたり、ましてやHなことをしようという意識もありませんでした(コラ