スーパー白鳥13号運行記録3

このブログは超ぐうたらワンマン運転士の日常(もはや気が向いたら、という気もw)を書いたブログです。はてなダイアリーで公開していた運行記録2が今年の春になくなるため、新たに作成しました。2005年11月4日…「運行記録2」暫定開業/2005年11月14日…「運行記録2」本格開業/2019年1月13日「運行記録3」移行開業

それにしても志津川の惨状は目をみはるばかり…

 今日の行程は、盛岡からバスで盛に出て、そこから大船渡線気仙沼線のBRTを乗り継いで三陸地方を制圧します。気仙沼線から石巻線に乗り継ぎ、陸羽東線奥羽本線を通って山形まで行ってそこでおしまいにします。山形からはバスで東京に戻ります。ちなみに今回の旅の終点は新宿ですが、新宿以降は旅行とはみなさないルールですので、仮に国盗りしていない部分を通っても、そこは盗らないということにしています。
 というか、仕事をしなければいけない日にのんびり国盗りはできませんて(笑)


 今日は盛岡7時10分発の岩手県交通県立大船渡病院行きのバスがスタートです。今日のバスも観光型のバスです。
 ちなみに昨日1000円で1100円分乗れるバスカードを2枚購入したので、実際の運賃は2700円ですが、2500円で乗ってしまいます。
 本当は盛岡6時06分発の列車で釜石に行き、釜石から折り返して新花巻へ、新花巻から新幹線で一ノ関に出て、一ノ関から大船渡線の列車で気仙沼、という行程を考えていました。【大船渡】をクリアできないように思われますが、実は釜石線の途中にある上有住が【大船渡】のエリアに入っているので、【大船渡】の制圧もできるのです。
 ただ朝早いのと、やはり三陸海岸沿いの街の復興がどのくらい進んでいるかが気になったので、大船渡から三陸海岸沿いに行くルートに決めました。
 大船渡病院行きのバスは一旦駅の南で雫石川を渡って東北本線の西側に出て、国道46号線の交差点を左折、仙北町南のガードをくぐって国道4号線を右折と結構煩雑なコースを通ります。その後国道から離れて赤十字病院に寄ってから、今度は釜石街道を南下します。釜石街道に入った都南東小バス停で【紫波・都南】、大迫で【花巻】を制圧します。その後休憩地の米田交差点で【釜石・遠野】を制圧。一旦国道を離れて宮森に出て、釜石線沿いに鱒沢まで出ます。そこから国道107号線を南下すれば大船渡に直行できるのですが、バスはそのまま釜石線沿いに進み、遠野に寄ります。遠野からはさらに釜石線沿いに進み、平倉の手前から国道340号線に入って世田米に入ります。さらに国道107号線を進むうち、突然鉄道線が見えてきました。
 こんなところに鉄道線なんかあるわけがないのに、と思いながらよく考えると、岩手開発鉄道のレールでした。これが盛まで進むのです。今でこそ貨物列車専用の路線ですが、かつては旅客営業もしていたので、駅もあるのです。
 大船渡市に入って盛の手前のサンリアショッピングセンターで下車。盛駅は次なので、歩いても大丈夫そうである。ここで【大船渡】を制圧。


 大船渡では11時発のBRTに乗れなかったので、次の12時のBRTに乗ることに。
 盛駅三陸鉄道は吉浜まで復旧しているので普通に駅があるが、大船渡線の駅はバスが発着するので、かなり線路が埋められている状態になっている。列車の駅なら降りたらまずいところでも、普通に降りて歩くことができる。ただし横断歩道を歩かなかったときは駅員から注意された。鉄道駅らしく跨線橋もあるが、ここを利用する人はいないのではないかと思う。また三陸鉄道駅のホームの反対側にヤードが広がっていて、その左奥には岩手開発鉄道の駅もあった。貨物列車は運行されていて、今なお現役の鉄道線なのである。
 12時発のBRTは途中駅に丹念に止まるタイプである。陸中高田までのBRTは2種類あって、途中駅をショートカットして国道を陸中高田まで直行するバスと、途中駅を丹念に訪れるタイプがある。基本的にショートカットは気仙沼行き、各駅型は陸中矢作行きが多いのだが、まれに各駅型で気仙沼に行くものもある。私が乗ったのはそのバージョンであった*1。下船渡では急こう配を上り下りして駅前広場に乗り入れ、こんなところまで、と思わせたが、そんな思いももう少しで終わりだなとも感じた。
 小友は相変わらず何もない状態だが、それでも2年前に行ったときに比べれば雰囲気は良くなったかなとも感じた。陸前高田もそろそろ復興のつち音が聞こえてきそうな、そんな雰囲気を感じさせた。陸前高田の駅は津波で完膚なきまでに潰されてしまったので、内陸に移っている。奇跡の一本松は保存工事が終わって再び姿を現し、バスはその近くのバス停に停まった*2
 バスはここからは大船渡線を外れて国道45号線を通る。そのため、内陸に入る竹駒、陸前矢作は別系統、上唐桑はミヤコーバスが便宜上BRT兼用で運行している。国道45号線ルートには長部という臨時駅が設置された。
 とここまでは順調だったが、宮城県に入って【気仙沼】を盗った後、唐桑トンネルあたりから車が動かなくなった。
 ここでモタモタシしていると、気仙沼での気仙沼線BRTに乗れなくなってしまう恐れがある。そうするととてもじゃないが、計画が大幅に狂ってしまうことになる。
 何とかならないかとやきもきしながら時の経過を待っていると、何とか車が動いてくれた。国道から外れて市街に入ったところで鹿折唐桑に入り、その後気仙沼市内を細かく曲がりくねりながら気仙沼駅に着いたのが13時40分。やれやれという感じである。
 気仙沼線バスは気仙沼を出ると、線路に沿って道路を走り、端を渡ったところで突然右に曲がり、専用道路に入るといった感じで、断片的にできた専用道路を丹念に通るようにしている。さすがに南気仙沼は壊滅状態であったから専用道路化ができなかったが、気仙沼線もそれなりに専用軌道化されているように感じた。
 もっとも松岩の先のように、突然何を勘違いしたかと思うように急ハンドルを切って車1台通るのがやっとという細い道に入ったかと思うと、そこから専用道路に入るという荒業もあったりするので油断できない。
 本吉付近からはトンネルが断続しているということもあり、専用軌道化が結構行われている。
 まあこんなもんだろうな、と思いながら、志津川について、正直呆然とした。
 まるで2年前の陸前高田を見ているかのような、そんな雰囲気であった。
 復興はそれなりに進んでいるのだろうが、陸前高田よりもひどい、そんな風にすら感じた。
 正直写真がここで切れてしまって惨状を見せられないのが残念でならない。


 柳津からは鉄道に戻る。そういえば今日初めて列車に乗ることになるのだと思うと、感慨もひとしおである。
 柳津からトコトコと走るうち、前谷地に着く。ここは実は非常に国盗り的には重要な場所で、石巻方面に寄らずに【石巻】を盗れる唯一の場所である。
 前谷地から石巻線の列車に乗って小牛田に出る。この辺りは行きの夜行バスの車中で思わず起きて盗ってしまったためにやることがなくなっている。
 小牛田からは鳴子温泉行きにのり、鳴子温泉で足湯に使った体を温めてから、さらに新庄行きに乗る。南新庄で【新庄】を盗るが、国盗り的にはそこまで国がなかったということでもある。
 さらに頑張って、新庄からの最終電車で山形に出る。大石田で【尾花沢】、さくらんぼ東根で【東根・天童】を盗り、終点の山形で【山形】を盗る。もう国盗り的にはそこで終わりで、あとは新宿行き「ドリームさくらんぼ」で帰京の運びとなる。もちろんある程度盗れればいいのだが、明日は仕事なので、さっさと寝てしまった。

*1:乗車した5日後の9月28日にダイヤ改正があり、大船渡〜小友間のBRT専用道路化の完成に伴いBRTが専用道路を通過するようになったため、途中駅をショートカットするタイプは消滅した

*2:「奇跡の一本松」バス停は11月までの休日の営業が決まっている