スーパー白鳥13号運行記録3

このブログは超ぐうたらワンマン運転士の日常(もはや気が向いたら、という気もw)を書いたブログです。はてなダイアリーで公開していた運行記録2が今年の春になくなるため、新たに作成しました。2005年11月4日…「運行記録2」暫定開業/2005年11月14日…「運行記録2」本格開業/2019年1月13日「運行記録3」移行開業

今日は長野と山梨を潰しに行きました

 家を出た瞬間、目の前に広がるのは豪雨の光景。
 台風通過が懸念されるとはいえ、さすがにこれはきつい。
 ずぶぬれになりそうな中をとりあえず大宮に向かう。


 今日の行程は、大宮から長野、山梨を通って戻ってくる日帰りの旅である。
 実は今回の旅は、一番天候が懸念されていた旅でもあった。


 大宮では土砂降りの中走り出した「あさま501号」は、高崎についても雨がやみそうな気配が見えない。
 ありがたいことに昨日までの間に長野新幹線の埼玉・群馬エリアの制圧は完了しているので、軽井沢到着までの間若干寝不足を寝て補う。
 軽井沢では霧、少しは勢いが衰えた感じか。【佐久】【上田】【篠ノ井】と制圧しながら、今日の予定を空でおさらいする。
 長野到着、さっそく【長野】を制圧。


 今日のメインの一つは、長野の西に広がる【戸隠】エリアの制圧である。
 1回目は偶然信越本線の黒姫付近で「対岸盗り」制圧して上手くいったが、2回目はわざわざ1時間かけて戸隠に行って制圧した。
 今回は現地制圧という流れがあるので、どこを狙いにするかと考えながら計画を立てた。
 1つは戸隠に向かう70系統、71系統、73系統を活用する方法
 1つはオリンピック道路沿いの26系統、27系統を活用する方法
 1つは国道406号線を走る74系統の活用。
 70系統・71系統は一の鳥居を超えた大久保、73系統は戸隠昆虫自然園入口、74系統は古宮、26・27系統は分岐する笹平から大安寺付近がエリア制圧の足掛かりになるが、戸隠方面の70・71・73系統は長野駅からのアプローチが時間がかかるので最初から外し、最初は大町との連携を踏まえて26・27系統をベースとした計画を立てたのである。
 ただ今回の計画には実は不安があったのも事実でした。
 今回の計画では長野から笹平でいったん降りて散策し、戸隠エリアを制圧した後、1時間後の27系統でさらに奥に進みます。長野に折り返さずにさらに奥に進むのは、27系統の終点近くにある小川新田バス停が長野と信濃大町扇沢を結ぶ特急バスの乗降バス停で、そこから信濃大町駅に向かって大町側から松本に向かう計画を立てていたのである。
 しかし1時間の散策はちょっとした問題でした。一番大きいのは、この時期スズメバチが狂暴化していることも影響していました。
 私はとにかくスズメバチが大嫌いで、特に秋のスズメバチは絶対に見たくないというくらい嫌なのです。
 そして日本全国そうなのだけど、特に長野は「蜂の子」の産地としても名高いくらいにスズメバチが多いのです。
 そういう意味では、1時間なんて耐えられないので何とかならないか、と再考して出てきたのが今回のルートなのです。


 長野駅は現在改築工事のためにバスターミナルの一部が封鎖されている。その改良工事中のバスターミナルから道路を挟んで反対側に7番乗り場がある。
 実はこの時点でどのバスに乗ればいいか失念していたのだが、8時13分という時刻だけはわかっていて、7番乗り場のバスの時刻表を見ているとその時刻のバスがある。戸隠系統の70番台のバス系統でもあり、74番系統のバスに乗ったが、それが正解だった。
 74番系統は国道406号線という、あまりにも辺鄙で国道とは思えないような道を曲がりながら、奥に奥に向かって進む。
 道は狭いところが多いが、意外に交通量が多いような気もする。
 そうこうしているうちに、今回の目的地である古宮が近づいてきた。三叉路の交差点のど真ん中にバスが停まり、私が下りようとするのを、集落のほうから降りてきた車が待っていた。
 古宮バス停は戸隠エリアから微妙に外れていて、もう少し奥に行かないと取れないようにも感じたが、国道の曲がり角にある商店の前でチェックすると、ちゃんと【戸隠】制圧ができた。おそらく集落の外にある商店や古宮バス停付近はちゃんと戸隠判定されるが、エリアの仕切り線が直線でしか表されないために戸隠から外れているように見えてしまったのかもしれない。
 外はあいにくの雨だが、私としては一番ありがたいシチュエーションである。雨が降っていればスズメバチに襲撃されることはまずありえないからだ。古宮バス停は待合室にトイレもあり、ちょっとした感じの場所であった。
 10分ほど待ってきたバスで長野に折り返す。長野到着は9時30分、1時間半で戸隠制圧を完了させた。


 10時発の特急「しなの8号」で松本に行き、松本から大糸線の客になる。その間に【安曇野】を制圧。
 松本から大糸線で【大町】南端の細野で制圧を予定していたが、とりあえず雨は止んでいるとはいえいつ降り出すとも限らないので、念のために待ち時間を短縮するために北細野まで引っ張る。北細野で【大町】を制圧。
 そしてひと段落したとホッとしてコメント帳にコメントを入れた後で、コメント欄を見て顔が青ざめた。
「【松本】がまだ盗れていないじゃないか!」
 松本では一足早い朝食の後、大糸線の電車に間に合わないかもと焦って移動したので、国盗りを忘れていたのだった。
 もちろん松本に戻ってきた時点で国盗りを完了、事なきを得る。
 ここからは中央東線で山梨に向かい、【塩尻・木曽】【諏訪】を制圧、中央東線が遅れ気味で接続にハラハラする中で小淵沢に到着、【峡北】も制圧。1・2番線ホームの駅弁屋を覗くと、有名弁当が相変わらず販売されている中で、私がこの駅で一番お気に入りにしている「高原野菜とカツの弁当」が受注販売に切り替わっているのを見て残念に思った。
 小淵沢からまた電車に揺られて、韮崎に到着。ここで降りる。
 韮崎からは山梨交通傘下の山梨タウンコーチによる甲府行きである。韮崎市内は驚くほどのんびり走り、山の中でも本当にのんびり走っていたのだが、国道52号線に入ると途端に人が変わったかのように速くなる。南アルプス市に入った六科(むじな)で【峡西】を盗り、国道52号線から離れて県道20号線を進む。途中で初代の時に盗りに行った信玄橋を通り、ここから竜王駅までは遠かったな、とか思いながら竜王新町で【峡中】もゲット。気が付くとまた国道52号線に戻ったのに驚きながらも甲府駅に着いた。
 甲府からは身延線市川大門に向かう。身延線JR東海の路線なので、三連休乗車券が使えずに乗車券を購入。甲府は晴れていて、善光寺から乗った人も傘をさしていないなと思っていると、次の南甲府に着くまでに激しい雨に降られたのか窓ガラスが雨でずぶぬれになっていたりする。ワンマン運転なので運転士が乗車券や運賃を集めるが、結構Suicaで乗っている客が多く、何度となくSuicaでは乗れない旨の説明が入る。甲府Suica使用可能なので、その流れでSuicaで入るものの、身延線Suica使用不可だと気付かない客が多いようである。それ以前に、身延線JR東日本の会社の路線でないということに気付かない客もいるのではないだろうか。そういえば自動券売機に、昔はあった会社別のボタンなどが今はない。


 市川大門で【峡南】を盗った後、折り返し甲府に戻るが、甲府まで行くか善光寺で降りるか考えてしまう。基本的には甲府から大月周りで寿に出て、寿で折り返す予定でいたのだが、台風が近づいていて寿ではきついかもと考えて、雨が降らないうちに善光寺から河口湖か富士山に出て、そこから大月に出ようと考えたのだ。
 善光寺駅国道411号線のすぐ近くにあり、河口湖に行くバス停も国道に出たすぐそばにあったのだが、国道がそのあたりで左に急カーブを描いている。不思議に思ってカーブのほうに行くと今度はその先で右にカーブを描いている。交差点があるわけではなく、その部分が完全にシケインになっているのだ。甲府が城下町だとはいえ、ここまであからさまなのも珍しいような気がする。
 善光寺で乗ったバスはしばらく東に進み、【峡東】を盗った石和に入ってから右に曲がって山中に入る。「御坂みち」と呼ばれるルートだが、勾配が厳しくてバスもなかなかスピードを上げられない。峠を越えた後くらいから寝てしまったようで、坂くだりはわからないのだが、結構曲がりくねっていて厳しいところなのかもしれない。
 気が付いたら河口湖の町に入っていて、そろそろ下車駅を考えなければいけない。運賃を考えたら河口湖下車だが、もう7時になり、店が閉まっている可能性がある。一方で富士山(富士吉田)なら駅ビルがあるので、食事にはありつけそうな雰囲気はあった。それならばと富士山直行を決め、終点の富士山で下車。ここで【富士吉田】をゲット。
 駅ビルには吉田うどんを食べられるフードコートが地下にあったが、当の吉田うどんはもう閉店とのこと。幸いイタリアンは営業していたので、ペペロンチーノを食べる。これなら大月周りもよかったかなともちょっと思った。
 富士山から電車に乗って大月に行く。途中下吉田で列車行き違いになるが、行き違いになる列車が実は大月から寿まで乗る予定だった列車である。
 ところがその列車が「フジサン特急」で使われる車両。寿での降りもそれほどではなく、完全に裏目った感じである。
 田野倉で【都留】も制圧し、山梨県を6時間で制圧。大月からは「かいじ124号」で【津久井】【高尾山】【荻窪】【中野】【新宿】を制圧し、湘南新宿ラインで【池袋】を制圧。【高尾山】制圧の時点で、東京都郡市部ともいえる「武蔵国西部」を完全制圧する。