「好きなんです!」
翔太が告白しました。
目の前で美華姉が顔を真っ赤にしています。
まさか!
…なわけないですねw
とりあえず美華姉が見舞いに来たのですが、翔太はあの件についてまだこだわっていたようで、思いっきりびくびくしていました。
たださすがに優飛と別れるのは出来なかったみたいで、それで冒頭の告白になったわけです。
でも主語がないから、つい、ねw
でも美華姉ももう観念してしまったようです。
あのとき、潰れると観念した優飛はそのままもってしまった。
そしてその基盤にあるのが自分でなく翔太だった、と。
だったら今は優飛と翔太を離すことをせず、そのまま2人に任せてしまおう、というふうに考えが変わったようです。
そしてもうひとり、ある決意をした人がいました。
亜南は翔太の故障の原因に気がつきました。
動きのイメージがしっかりと合ってきて、そしてその通りに動くことができるようになった。
しかしそれに身体が追いつかなかった…
急激に成長したからこその「悲劇」だったと判断しています。
そして翔太が獲得したその能力こそが、自分が獲得しようと苦労している部分だった、というわけです。
恐らく阿南にとっても屈辱だったと思います。
最初に出会った時には格下だったのに、いつの間にか彼を追い掛ける立場になってしまった、と。
だからこそ、自分のプライドを捨てて、はっきりこう言いました。
「オレはお前と、本気でダブルスが組みたい」
最高のライバルであり、そして最強の相棒、そう信じたからこそ、亜南は心からそう翔太に切り出したのだと思います。
そう亜南に言われて、翔太は一体どうなるのだろうか?