久しぶりのお話がこんなことで申し訳ないです。
昨日夜、川越線は強風で運行停止しておりました。
でもまさか、こんな理由でさらに運行停止していたとは…
簡単にいえば、指扇と南古谷を発車した電車が、途中でお見合いしてしまう、という、普通に考えればあまりにもお間抜けなトラブルです。
でもこのお話、実は問題が起こっていたわけではありません。普通に指扇も南古谷も、電車を発車させる事が出来ることになっていました。
ということを言うと、絶対にそんな馬鹿な、という意見が出ます。ところがここはそのようなトラブルが起きない場所だったのです。
指扇から出た電車と南古谷から出た電車の間600mほどの間に、実はポイントがあるのです。
もうお気づきになったと思いますが、そのポイントから川越車両センターに電車が入ることが出来、指扇から出た電車は、「川越車両センターに入る進路が開通していた」から青になっていたのでした。そして南古谷から出た電車も、そのポイントの手前にある閉塞信号で止まれるので、そこまで進行できるということになっていました。だから衝突することはなかったわけです。
ただ当然指扇側の電車は、自分達の電車が営業車両なのに、川越車両センターに入る信号が青で、南古谷に向かう本線が赤になっていたために、これはおかしいということで止まったわけです。
もともとが強風による運行停止が発端なので、指令も混乱していたみたいです。実際自分もこの風は赤羽付近でも制限がかかると判断していましたから。
で結局お見合いが3時間もかかったわけですが…
もちろんJR東日本の対応云々ということはあるでしょう。
でも収まったとはいえ強風の残る中、付近は田んぼばかりで近くの国道ですら1kmくらいはある、ましてや真っ暗な中。さらにどっちかバックするとすれば、踏切の操作などにも影響があるし、簡単にはいかないでしょうね。
まあ個人的には、指扇方の電車を川越車両センター経由で南古谷駅に回す、くらいしかないですが。
そういった機転がしにくいというのも大企業病のなせる技ともいえますよね。
少なくても自分は今回のトラブルは、正当な形で開通されている以上、仕方がなかったのかなという気がします。というより、この事例が開業後35年以上なかったことが凄いと思います。
もちろんこういうことが起きない対策は必要とは思いますが。
一番良いのは、そもそも荒川の治水対策で荒川左岸に貯水地を作る計画があるので、その際に川越線を複線化、コンクリートアーチ化して、強風に強い形に補強した上で複線化することかなと思います。
何せ川越線はかつての東武野田線に匹敵する、需要の多い単線区間なので。東武野田線の多くが複線化し、奈良線も複線化が進む中、なんで川越線が単線のまま放置されているか、という気がします。